IH調理器に関する情報や商品をご紹介しています。

IHクッキングヒーターで調理をしていると、時々“ヴィーン”という音が聞こえることがありませんか？
この音の正体は何でしょう？音が鳴る原因は？

音はどこから出ている？

IHクッキングヒーターにお鍋を乗せて調理していたら・・・
「ヴ―ン」、「ジー」、「キィーン」・・・などの音が。
この音、IHヒーターから出ているのではなく、IHヒーターの上に乗っているお鍋そのものから出ている音なのです！
ＩＨヒーターは電磁誘導加熱を行う為に、ガラストップの下のコイルに高周波の交流電流を流し、その磁場を鍋底に当てて鍋の金属の抵抗で発熱させています。
詳しくは→「IHの原理と特徴」
その為、鍋には常に20000回/毎秒以上の磁場振動が与えられます。
鍋の取っ手を触っていると、振動を感じることがあるかもしれませんが、非常に小さな動きの振動ですので、鍋がガタガタ揺れるわけではなく、目で見てわかるような振動は起こりません。

なぜ振動音がするのか・・・？

実はあの音は、多層鍋を使った場合によく起こります。
多層鍋とは、外側にIHに反応するステンレス、中間層に熱伝導の良い金属（アルミや鉄等）、内側に錆びに強いステンレスを使った、3層や5層の鍋のことです。
ＩＨから発生した高周波の磁場は多層鍋のそれぞれの金属（ステンレスやアルミ等）に均等に当ります。しかし、その振動を受ける側の金属は、『固有振動周波数』とよばれる、
『それぞれの金属によって最も振動しやすい周期』というのを持っており、多層鍋に使われているステンレス材や合金鋼、アルミニウムの固有振動周波数はそれぞれ違います。
そのため、表層のステンレス材に合わせた周波数で誘導加熱しても多層鍋の間に挟まれたアルミニウムは振動しません。
そうすると、一つのお鍋の中で振動する層と振動しない層が発生し、その2種類の金属の接触面で振動による“ヴ―ン”という音が鳴るのです。

振動音を止めるには？

この“ヴィーン”とか“ジー”などの振動音は、出力の大きいビルトイン型の200Vのコンロでは、より顕著に出ます。
決して異常ではありませんが、この振動音を止めるには・・・
鍋を少しずらす、置きなおす、火力を下げる等で音が止まったり小さくなったりすることがあります。
しかし、音が鳴るたびに鍋を動かしたり、火力を調整したりするのは、調理の妨げになりますし、効率も良くないですね・・・
どうしても気になるという方は、“単層鍋”がおすすめです。

はるちゃんキッチンオリジナルの、「IH専用鍋KI・RA・RI」はステンレス単層鍋です。
国産のステンレス材だけで作られている単層構造ですので、多層鍋に比べ、音は発生しにくくなっています。
先述しましたが、多層鍋のように、一つのお鍋の中で違う振動数をもった金属どうしが接触するということが無いので、音が発生しにくいのです。

もちろん機能性、熱効率、清掃性にも優れています。
KI・RA・RIシリーズはこちらから