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IHの仕組み、IHとお鍋の切っても切れない関係
カテゴリー:IH機器と技術 2016.07.19
IHは鍋がないと調理ができない
IHヒーターをお使いの皆さまには当たり前のことかもしれませんが、
IHではスイッチを入れてもそこに金属製の鍋等を置かなければ加熱はされませんよね。
例えばガスコンロでは、鍋が無くてもガスコンロの直火で肉をあぶって焼く事も
できますが、IHの場合、鍋を使わずにガラストップの上に食材を置いただけでは
まったく加熱されません。
これはIHヒーターの加熱の仕組みと鍋とが深く関係しているからなのです。
このふたつはどのような関係なのでしょうか。詳しく解説していきたいと思います。
IHの仕組みとは
そもそもIHはどのような仕組みで加熱しているのでしょうか。
IHヒーターは『電磁誘導加熱方式』という原理で加熱調理を行っています。
その名の通り、「電気で磁場を誘導して加熱させる」ということですが、もう少し詳しく説明すると・・・
IHヒーターのガラスのトッププレートのすぐ下には、細い銅線を編んで造られた
うず巻き状の磁力発生コイルがあり、これに電気(高周波交流電流)を流すと、このコイルから強力な磁力線(磁場)が発生し、
この磁力線がガラストップを通過して、直上に置かれた鍋の底に当ります。
この磁場によって鍋底の金属表面に『渦電流』と呼ばれる電気の流れが発生し、この渦電流に対して鍋の底の金属が抵抗となり、鍋底の金属表面が発熱します。
以上がIHヒーターの加熱の仕組みです。
IHヒーターは未完成?!
このように、IHヒーター自体は熱を発しておらず、上に置かれた鍋の底面部のみが発熱しているというのがIHヒーターの特徴です。
つまり、IHヒーターはその上に置く金属の鍋が無ければ加熱することができないので、それだけでは未完成、ということです!
車に例えると・・・
IHヒーターにとっての鍋は、車にとってのタイヤのようなもので、いくら高性能で快適な車を造っても
タイヤが無ければまったく走れないのと同じで、IHヒーターには鍋が無ければまったく加熱は出来ないのです。
しかも、雪道を走る車にはスタッドレスタイヤを付けないと走れないのと同じで、IHヒーターもIHに適した鍋を使わないとまともに加熱が出来ません。
普通のタイヤでも少しの雪なら走ることはできるかもしれませんが、スリップをしてスピードも出せない上に、ロスが多く燃費が悪くなりますよね。
IHも同じで、IHヒーターに適した鍋を使わないと電気を無駄に多く使ってしまう事になります。
IHヒーターは鍋があってはじめて完成品となる
IHの仕組みは・・・
ガラストップの下に敷いてあるコイルに電気を流す
→コイルの周りに磁場が発生する
→その磁場の中に電気抵抗の高い金属性の鍋を置く
→その鍋が“抵抗”となって発熱する
という仕組みでした。
そして、この“抵抗”となる金属の鍋がIHに適しているかどうか、が重要なポイントです。
IHに適していない鍋ではまともに加熱ができない、効率が悪い、などエネルギーのロスが多くなってしまうからです。
IHに適した鍋を使えば、効率的に加熱することができ、節電にもつながります。
『IHヒーターが高性能でも、性能を出せるかどうかは鍋次第!』ということです。
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