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そもそもフッ素コーティングとは？

フッ素加工やフッ素樹脂加工などとも言い、フライパンを買う時、選ぶ時などよく聞く言葉ですよね。
これは、耐熱性、すべり性、耐摩耗性などを兼ね備えたフッ素樹脂を、表面にコーティングしたものです。
ちなみに、「テフロン加工」もよく聞きますが、これはアメリカのデュポン社が作ったフッ素樹脂加工のことで、商標登録されています。
つまりテフロン加工もフッ素加工の種類のひとつである、ということです。

使いやすさで人気

フッ素コーティングのフライパンは、「食材がくっつかない」「少ない油で調理できる」「汚れが落ちやすい」「安価である」などの理由から、使っている方も多いのではないでしょうか。
日常で使いやすいフッ素コーティングのフライパンは、メリットも多いです。
ただ、使っているうちにどうしてもコーティングがダメになってしまうことも事実です。
使っている以上、コーティングの劣化は避けられませんが、その期間をできるだけ長く、コーティングを長持ちさせる方法をご紹介したいと思います。

フッ素コーティングをより長持ちさせる秘訣

①火力がポイント！
つい強火で加熱しがちなフライパンですが、必要以上の強火は、コーティングを傷める原因になります。
予熱も中火以下で、フライパンにひいた油が、フチの方に逃げ始めたら食材を入れるのがベストタイミングです。

②金属製の調理道具はNG！
フッ素コーティングの表面は、柔らかく傷つきやすいです。
そのため調理の際は、金属製のヘラ、箸、お玉などの調理道具はコーティングを傷つけてしまう恐れがあります。
木製品や、プラスチック製などの柔らかいものを使うようにしましょう。
また、意外に気づかないことなのですが、ヘラや杓子に焦げや料理カスがこびりついたまま使用すると、コーティングを傷つけてしまうことがありますので、注意が必要です。

③食材を入れたままにしない
フライパンの中で、煮物やだしなどを長く寝かせないようにしましょう。
塩分を多く含んだ料理は、浸透性が強いため、コーティングの保護のためには、料理ができあがったら早めに器などに移しましょう。
また、この「器に移す」際にも気を付けたいポイントがあります！
食材を器に移す時、片手でフライパンを傾けて、ヘラなどで移したりすると、どうしてもフライパンの側面にタレや煮汁などがこびりつき、汚れてしまいます。
この汚れ、フライパンのフチから隙間に入り込み、フッ素コーティングをはがす原因になってしまうのです。
食材を器に移す際には、フライパンは傾けず、お玉やトングなどを使って行いましょう！
面倒かもしれませんが、大切なポイントです！

④お手入れはやさしく
フッ素コーティングのフライパンは食材がくっつきにくく、汚れもするっと落ちやすいのが利点です。
使い終わったら、まだフライパンが温かいうちに、水やお湯を付けたペーパーで軽くひと拭きします。たいていの汚れはこれで落ちます。
それでも落ちない時は、台所用洗剤を付けたスポンジとお湯でサッと洗います。
または、水を張って火にかけ、汚れをふやけさせてからスポンジ等で拭き取ります。

クレンザーや漂白剤の使用は、小さな傷を付けたり、退色の原因になりますので注意しましょう。
また、汚れを落とす際は、キッチンペーパーや柔らかい布やスポンジで行います。
金属製のスポンジや、たわしなどは、コーティングを傷つけてしまいます。

“優しく”取扱うのがポイント

フライパンは、つい強火で加熱しがちです。また、ゴシゴシ洗ったり焦げを削り取ったりしてしまうと、コーティングを傷つけてしまいます。
フッ素コーティングは、柔らかく、傷つきやすいため、料理は中火～弱火で行いましょう。また、金属製のヘラなどは避け、木製やプラスチック製のものにしましょう。
洗う時は、ペーパーや柔らかいスポンジで。
以上のことを守れば、フッ素コーティングは驚くほど長持ちしますよ。

参考：フジノス家庭用鍋総合カタログより